ひらり
石州和紙を用いた色彩豊かなティッシュケース「ひらり」
ひらりは何層にも重ねた染紙によってできたティッシュケースであり、重ねた染紙を少しずつずらすことによって取り出し口の断面に変化をもたせた。
ティッシュを引き抜くという行為や湿度による反り、使用に伴う紙の折れなど、長く使うことにより重ねた和紙は色を変えながら味を増していく。
紙が使い込まれて変化していく様はゆっくりではあるが、個人の使い方によっても変わるだろう。
利用者に使い続けられることにより、この作品は個性的に変化しつづけ、日常生活に色を添えてくれる。
伝統の技が生んだ石州和紙の美しさは、更に数年、数十年と人に使われながらその紙しか持ち得ない造形の美をみせるだろう。
石見の神紙が舞う 石州和紙デザインコンペ2014